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敗戦体験より



「開祖語録ダイジェスト」のダイジェスト


「あ・うん」86号より



もちろん、何事もない日常にきれい事を言うのは簡単。
また格好いい振る舞いも、余裕がある時ならできましょう。
けれども、いよいよとなったら本性が出る。
普段なら思いもつかないようなことでも平気でできる。
自分だけの安全、自分だけの腹を肥やすために平気で他人を犠牲にできる。
それが人間だし、誰もが五十歩百歩。
でも、そういう人間の中に、一種の徳性だと思うけど、別の人間性を見せる人が確かにいました。

知と徳とは別のものだと理解するし、知性的ではありたいが、
それ以上に徳のある人になるべく私は努力したい。

そう考えるに至ったのが、私の敗戦での体験である。

さっきも言ったように、「そうでない人がわずかであろうといた、いる」のも事実で、
そのわずかに近づくべく、私はどうにかしたい。

ここを貫くべく、自分らの意志をはっきりさせたい。
私は自分にも、弟子である君らにもそう要求する。


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